通信システムが刷新され、5Gと呼ばれる新世代通信が実用化しています。全国的に利用されるにはしばらく時間がかかりますが、IoT技術を中心に幅広く利用され、日常生活に役立つと期待されています。
5G通信は、これまでにない高速なデータのやり取りを可能にした点が最大の特徴です。高速な通信を活かし、様々な場面での活用が研究されています。
その1つが、農業分野での活用です。気温や湿度、水位などを計測するセンサーと5G通信を組み合わせて、台風など急激な環境変化に対応できると考えられています。IT技術者と農業従事者が共同プロジェクトを立ち上げれば、より効率的な栽培や収穫量の増加が期待できます。
5G技術で期待できるもう1つの活用例が、ロボット技術です。
商業施設内で稼働する警備や清掃のロボットや、自動運転の車両が具体例です。これらはカメラによって地形や障害物の情報を読み取り、移動速度やルートを柔軟に変更しなければなりません。
ロボットが移動しながら周辺環境の変化を読み取るのは高速な処理が不可欠で、5G通信ならではのメリットです。センサー技術の開発者やボットの駆動系の技術者などが幅広く連携する必要があり、積極的な投資が行われるでしょう。
かつてない高速な通信を利用して、社会を大きく変えるかもしれないサービスが当たり前になる時代がすぐそこまで来ています。そのため、IoT技術に関わる仕事は、ますます忙しくなりそうです。
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